●長崎新聞「とっとって」さんに記事が掲載されました

「長崎新風仕掛人」

長崎で新しいこと、面白いことに挑戦している人をインタビュー、その気持ちを応援します!

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●今回の仕掛人は…
長崎レインボーコレクション
代表・総合プロデューサー 山本緑さん

女優として培ってきたセルフプロデュース力を生かして活躍中。「本当に似合う色は人を輝かせます。隠れた魅力を引出し表現のお手伝いができたら」

世界に名だたるファッションショーは数あれど、こんな異色のショーはあまりないかもしれません。

モデルは50代から80代の一般市民。主役は服ではなく「人」。

「高齢者を輝かせて長崎の町を虹色に彩りたい」と語る主催者の山本緑さんに話を聞きました。

50代からのファッションショー
プラチナ世代が輝く虹色の世界を目指して

 

キッカケ プラチナ世代に夢と希望を!
     色を通して魅力を引き出す

長崎レインボーコレクション、通称「長崎レイコレ」は、いわゆる「プラチナ世代」と呼ばれる高齢者たちが主役のファッションショー。ランウェイを歩くモデルたちは、50代から80代までの一般市民ばかりです。昨年4月に時津町のとぎつカナリーホールで第1回目を開催し、大盛況。満員御礼で、立ち見をする人もいるほどでした。この春には、規模を拡大し、長崎市の長崎ブリックホールで第2回目の開催を予定しています。

一般的なファッションショーとの大きな違いは、主役が服ではなく「人」だということ。あらかじめモデル1人ひとりに似合う色をカラリストが診断し、モデルの手持ちの服を基本にコーディネートしていきます。「年齢を重ねると、つい暗くて無難な色に逃げてしまいがち。それってすごくもったいない」。そう語るのは、主催者の山本緑さん。カラリストの資格を持ち、女優として活躍した経歴もあります。本業は「魅力表現プロデューサー」。自身の経験を生かして、個人の魅力を引き出すコンサルティングをしています。
ランウェイで語られるのは、服のPRではなくモデルの言葉。本当に似合う色を見つけて人生が輝いた人たちが、笑顔で夢と希望を振りまきます。山本さんは「黒い服を脱ぎ捨てて、街を華やかに彩ってもらいたい。そんな人が増えたら、世の中はもっと明るく元気になるはず」と語ります。

成功の秘けつ スタッフもモデルもパワフル!
       元気が生み出すプラススパイラル

ショーを運営するスタッフは、山本さんが主宰するカラースクール「カラーハーモニー アカデミー」の生徒たち。それぞれの本業は、美容師、着付け師、パーソナルスタイリスト、シューフィッター、ブティック経営者、ファッションアドバイザー、ハンドメイド講師など多岐にわたり、全員がカラリストの資格を持っています。「ショーは総合芸術。構想は8年ほど前からありましたが、同じ思いの仲間が増えたことでようやく実現しました」と山本さんはほほ笑みます。本業は違えど、色の持つ可能性に魅せられたという共通点を持つ仲間たち。「ただ単におしゃれになるということではなく、自分の魅力に気が付いて自信が持てる人が増えれば」との思いでショーに取り組んでいます。
そのパワーはモデルたちにも刺激をもたらしました。ショーの成功に向けて、モデルとスタッフは普段からメールやSNSを利用して交流をはかっています。ショーに使えそうな服の写真や曲の情報を送り合うのが主な目的です。しかし、最新ツールは高齢者には手が出しにくいのでは?ところが、意外な声が返ってきました。「もう年だから使いこなせないだろうと諦めていたツールが、これをきっかけに使いこなせるようになった」「みんながイキイキしているから、引っ張られて自分もやってみようという気持ちになる」とのこと。プラスのスパイラルが生まれています。
新しい挑戦も次々と。第1回目の開催に当たっては、インターネットを通して一般から広く支援を募る「クラウドファンディング」という手法で資金を集めることにトライ。チラシやホームページを作って呼び掛け、結果は目標金額を大きく上回る118%を達成。多くの人の共感を得ました。第2回目に向けては、別の手法にチャレンジ。協賛企業を募って、パンフレットに広告を載せることで資金繰りをする予定です。

やりがい カラー次第で気持ちが一変
     日常生活が楽しく華やかに

ショーに出るモデルは全員、カラリストによるカラー診断を受けます。肌や瞳、髪の毛の色を基準にして、その人に似合う色「パーソナルカラー」を探すというもの。山本さんは「調和する色を身に着けると、顔色がぱあっと明るくなって、肌がイキイキして見えるんです」と熱意を込めて話します。実は、山本さんも色の魔法に魅せられて人生が変わった1人。自身の成人式の時の写真を2枚、並べて見せてくれました。どちらも素敵な着物ですが、表情がまるで違います。片方は暗く、もう片方は満面の笑み。「しっくりくる色と違和感を抱く色。その違いが心に影響を与えました。」この経験が山本さんをカラリストの道へ導きました。
「長崎レイコレ」は「人」が主役のショー。ステージではモデルの気持ちの変化と未来への希望を語ります。本当に似合う色を知ったモデルたちは内面から自信に満ちあふれ、普段着のチョイスも変わります。黒を脱ぎ捨て、それぞれの色を身にまとい生きていくのです。第1回目のショーの終了後に一般客に向けて実施したアンケート回答には「プラチナ世代に夢と希望を与えてくれた」「久し振りにわくわくした」「心に残る日になった」と前向きな言葉が並びました。

スタッフの1人で、長与町でブティック「プレタポルテ ロワール」を営む橋口政行さんは、カラリストの資格を取得してから店に変化があったと話します。「モノを売るのではなく、1人ひとりにぴったりのコーディネートを提案するんだという気持ちに変わりました」。橋口さんのセンスを信じて全身そろえて購入する常連客もいるそうです。

これから 来年も出場することを励みに

     健康的な毎日を送ってもらえたら

第1回目のショーでモデルを経験した人がカラリストの資格を取ってスタッフの仲間入りをしたり、司会を買って出たり、観覧客だった人がモデルに立候補したりと、ショーが与えた影響力は大きなもの。モデルとして参加した人も例外ではありません。「人前に出ることで気持ちが盛り上がった。細胞が活性化した気がする」「年齢を悲観しなくなった」という明るい声が続々と。「ぜひ来年も出たい」という皆さんに、山本さんは「健康第一。ランウェイを歩くためには、運動して足腰を鍛えなくちゃ!」と笑います。来年、再来年の自分の姿を励みにして、ショーが健康寿命を延ばすことにつながればと考えています。次回は、色彩界の第一人者といわれるヨシタミチコさんをゲストに迎えて開催。認知症予防に色彩の力が役立つという話もあるそう。詳しくは問い合わせを。
次回の「長崎レイコレ」開催情報

「長崎レインボーコレクション」

日時 2017年4月23日/開場13時、開演13時半
場所 長崎ブリックホール3階 国際会議場(長崎市茂里町2-38)
料金 前売り券大人1500円、小中高生1000円、

特別料金のペアチケット2800円、トリプルチケット3900円は3月末日まで。当日券もあり

問 カラーハーモニー ℡080・3000・2416